国営がんがい排水事業(名取川地区)S42~S60により造成された4つの排水機場(閖上、寺野、相野釜、藤曽根)は、平成23年に「国営かんがい排水事業南貞山堀沿岸地区」として事業着手予定であったが、同年の東日本大震災により壊滅的な被害を受け、国直轄災害復旧事業へ代替となりました。
復旧工事は、既設の機場の隣接地に新たに造成され、建屋そのものとそれに附帯する吸水槽、吐出水槽、樋管も新設となり、建屋内にポンプ、原動機もすべて新しいものが設置され、平成26年に完成し本格稼働しております。
また、藤曽根排水機場の排水受益地で、震災による地盤沈下の影響により排水困難な受益地が発生したため、低位部排水用の三軒茶屋排水機場が新設され5つの排水機場となりました。
排水機場の減災対策として、電気室を2階(電気室の標高は約6mで、大震災の津波高は約5m)へ配置し、屋上へは避難スペース(標高約10m)を設置しております。
さらに、RC構造の建屋は海側に面した壁面には開口部を一切設けず、扉も外開きの防水扉を採用しております。
なお、蒲崎排水機場については、国営附帯県営かんがい排水事業(名取川地区)S45~H3により新設されたが、東日本大震災により壊滅的な被害を受け、農山漁村地域復興基盤総合整備事業(農地整備事業)岩沼地区において復旧工事を行い、令和3年に完成し本格稼働しております。
防潮水門も排水機場同様に、国営がんがい排水事業(名取川地区)S42~S60により造成され、平成23年に「国営かんがい排水事業南貞山堀沿岸地区」として事業着手予定であったが、同年の東日本大震災により壊滅的な被害を受け、国直轄災害復旧事業へ代替となりました
防潮水門は、貞山堀防潮水門で、既設位置の南側約200m地点に、河川側の貞山堀の拡幅に合わせた幅で、水門、ゲート設備一式を新たにした。
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